お仏壇の歴史と飾り付け

お仏壇の由来

紀元前5世紀頃、インドでは釈迦が宇宙の真理を悟り仏陀となり、その真理が教えとして説かれました。この仏教が公式に初伝したのは、西暦538年で、百済の聖明王が貢物として、金銅仏(釈迦像)・経論等を献じたのが始まりです。600年頃、聖徳太子によって仏教興隆策がとられ、貴族社会に広がりました。この頃のお仏壇は、土壇や石壇でしたが、平安朝の頃には木造の壇になり、鎌倉時代に禅宗の伝来と共に全面に扉の付いた現在のような形になりました。685年には、天武天皇の勅令で家ごとに仏舎を造り、礼拝供養することを命じましたが、実際に普及したのは江戸時代になってからの事です。

壇は、お寺の本堂を摸しています。一番上の壇には、ご本尊様を、両脇には脇仏もしくは宗祖をご安置いたします。その下段には、お位牌を安置し、さらに仏具を供えてご供養いたします。

仏壇

お仏壇のご安置場所

お仏壇のご安置場所については多くの説があり、いずれも理にかなっています。

【南面北座説】

中国の習慣で、王様が南向きで座ると家来は北を向いて座し敬う位置を示すため、日本でも仏壇・神棚・床の間を南向きに造ったり安置するようになりました。

【東面西座説】

インドの習慣では、陽の出る東が目出度い位置とされ、主人は東に向いて座り、これを取り入れています。

【極楽浄土説】

インドの彼方十万億土にあると言われている極楽浄土は、日本からはるか西方となりますが、阿弥陀様のいらっしゃる極楽浄土や、仏様は自分の心にあるものと仏教典は説いてます。

【春夏秋冬説】

太陽が昇る東は、季節の春としています。春に芽生えた万物は、夏(南)に結実し、秋(西)にとり入れ、冬(北)にそれを納めるとしています。仏教典では、東西南北・上下左右等に良し悪しの区別はなく、場所にこだわらず安らかで穏やかな場所が良いとしています。

【床の間説】

床の間は、その家の最高の場所です。そこにお仏壇を安置することは道理にかなっています。もっとも崇拝する仏様をお祀りするには、これ以上の場所はありません。お仏壇と神棚、また床の間とお仏壇・神棚を向かい合わせる事は凶としています。

開眼供養・お位牌のご安置

お仏壇に、ご本尊様や脇仏様、お位牌を安置して、お坊さまに開眼供養儀式を行っていただきます。故人の永遠のご加護と現世の人々にも、さまざまなご教示とご加護をいただけるよう願ってのご供養です。
亡くなった方の霊をお祀りするお位牌は、故人のお姿そのものであるという思いが、偲ぶ心の寄り所となります。お仏壇を購入する目的も、お位牌をご安置するためと言っても過言ではありません。

宗派によってお仏壇・ご本尊が異なります。
現在約2千以上の宗派があり、各々仏教観や表現が異なっていますが、お仏壇はおおむね共通の形を用い、ご本尊様や仏具等の種類や祀り方によって特色を出しています。宗派によってご本尊様も、大日如来・阿弥陀如来・釈迦如来と変わります。お仏壇にご本尊様をお迎えし、亡くなられた方に永遠のご加護を、さらに現世の人にもそのご守護がいただけます様にと、祈願いたします。

ご本尊様がいないお仏壇は位牌壇と言い、ご本尊様を迎えて初めて仏の壇、仏壇となります。お仏壇は49日までに備える事が望ましいとされていますが、思い立った時こそがお仏壇購入の最適な時期と言えましょう。

仏壇

お仏壇の飾り付け例と名称

仏壇
①吊燈籠
仏様の御面相を照らすためと、お位牌を見やすくするために吊ります。
②高坏(盛物台)
お菓子や果物をお供えします。下に半紙を敷いて飾ります。
③花器
四季折々の生花をお供えしてください。毒、トゲ、油のある花は避けるようにしましょう。
④香炉、線香立て、マッチ消し
お香は、現世に生きる私たちの汚れを清めます。マッチの燃えかすは、香炉の中へ入れたりせず、しっかりマッチ消しで始末しましょう。
⑤経机
経典をのせる机。在家では香炉や線香立て、数珠等を置きます。
⑥お仏像
お仏像は、生命あるものすべての象徴です。お求めになられましたらお寺様に「開眼のお式」をお願いいたしましょう。
⑦仏飯器・膳
仏様のご飯を上げるときに使います。朝ご飯がたけたら、まずお仏飯を高く盛ってお供えいたしましょう。
⑧燭台
「灯り」は闇を除き仏像の光明をもたらします。
⑨リン
仏様をお呼びする道具です。リンの音が仏様と私たちの世界をつなぎます。
⑩座布団

お仏壇の種類

お仏壇には様々な種類があります。現代家屋に合わせスタイリッシュになったお仏壇や、伝統的な細工の美しいお仏壇などお好みに沿ったものをお選びいただけます。

家具調仏壇

現代家屋の洋間のお部屋にも似合うスタイリッシュなデザインのお仏壇です。

棚やタンスの上に安置するのに適した家具調上置型と、仏間・客間・居間などに直接安置出来る家具調標準型があります。
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唐木仏壇

黒檀・紫檀等の銘木の木目が栄え、伝統的な細工が施された美しいお仏壇です。

タンスの上や押入れ改造の仏間に適した小さい唐木上置型や、高さが90㎝から130㎝位程の地袋が付いた仏間に最適な唐木地袋上置型・高さがあり仏間、客間、居間などに直接安置出来る唐木標準型があります。
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